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競艇の出走するボートは6艇で、1～6号艇までそれぞれに色が割り当てられ、客席から見分けがつきやすいのが特徴です。1周600mの人工水面（競艇場によっては天然の湖面）左回りに3周して順位を決定します。

はじめて競艇が開催されたのは、1952年（昭和27年）、長崎県大村市で開催されたボートレース大会です。公営競技としてはこれが世界初の開催でもありました。以降半世紀にわたり、自治体による競艇場の管理、ならびに自治体から委託を受けた「日本モーターボート競走会」による業務の下、レースが開催されているのです。

競艇場プールの水質は、主に「海水」と「淡水」に分かれます。海に面した立地だと海水に、河川や湖の水を利用するレース場は淡水プールとなるのです。また、これとは別にあるのが、「汽水」（きすい）と呼ばれる水質。海水と淡水が混在した状態で、河口付近のレース場で見られます。

「平和島競艇場」（東京都大田区）や「蒲郡競艇場」（愛知県蒲郡市）、「鳴門競艇場」（徳島県鳴門市）、「下関競艇場」（山口県下関市）、「若松競艇場」（福岡県北九州市）等が海水を利用。このレース場の特徴は、何といっても潮の満ち引きの影響を受けやすい点です。干潮か満潮かで選手は異なる戦略を迫られ、レース予想への影響も小さくはありません。

一方、淡水を使うレース場は「戸田競艇場」（埼玉県戸田市）や「多摩川競艇場」（東京都府中市）、「びわこ競艇場」（滋賀県大津市）等が有名です。びわこ競艇場は天然湖面のレース場で、貴重さやロケーションをアピールポイントにした施設でもあります。淡水プールの水面は比較的穏やかですが、立地条件によっては風の影響を受けやすく、季節風を加味してのレース予想は避けられません。

珍しい汽水のレース場には「江戸川競艇場」（東京都江戸川区）や「浜名湖競艇場」（静岡県湖西市）、「Hanchen ワイヤーストリッパー 手動剥線機 Φ0.5-30mmワイヤー適用 スムーズに剥ける ネジ卓上固定可能 小型軽便 ケーブル剥離機 電線皮むき機 電線の被覆剥がし カット 切断 銅線のリサイクル用 業務用 日本語説明書付き」（福岡市中央区）等があります。江戸川競艇場は日本唯一の河川を舞台とするレース場です。河口付近は風が強く、風向きの変化に翻弄されやすいのが特徴と言えます。

どの競艇場も歴史が古いため、リニューアルオープンした施設も多く存在。日本の競艇場は全体的にきれいになり設備も充実しています。ご当地グルメを提供するフードコートもあり、食を楽しめる施設が多いのも魅力。また、特設コーナーを設けて楽しいイベントを開催する等、来場者を楽しませる工夫が満載です。

大幅リニューアルしたレース場は「丸亀競艇場」（香川県丸亀市）や「宮島競艇場」（広島県廿日市市）、「大村競艇場」（長崎県大村市）等があります。全面改装により設備はより充実し、フレッシュな雰囲気の中でレースを味わえるようになりました。「津競艇場」（三重県津市）は2001年（平成13年）に新スタンドをオープンし、より快適な空間でのレース観戦を楽しめます。

競艇場の中にはナイター専門でボートレースを開催する競艇場も増加傾向に。ライトアップされた空間で展開されるボートレースは、日中とはまた異なる雰囲気です。ナイトレース専門に切り替えても客足は順調。ナイターのモーターボートレースを楽しめる施設は「蒲郡競艇場」（愛知県蒲郡市）、「丸亀競艇場」（香川県丸亀市）、「下関競艇場」（山口県下関市）、「若松競艇場」（福岡県北九州市）、「大村競艇場」（長崎県大村市）等があります。若松競艇場と目と鼻の先にある「芦屋競艇場」（福岡県遠賀郡芦屋町）は日中開催のため、地元の方は1日2回のレースを楽しむことも難しくありません。

干ばつが原因で経営難に陥り、閉鎖となった「狭山競争場」（大阪狭山市）は、住之江へ移転し「住之江競艇場」として再オープンしました。「府中競艇場」は名称を「多摩川競艇場」（東京都府中市）に変更して再スタート。「大森競艇場」も運営者の撤退により、名称を「平和島競艇場」に変更した経緯を持ちます。

場所を移転して名称はそのまま引き継いだ例も。「旧浜名湖競艇場」や「旧津競艇場」「旧唐津競艇場」等です。移転先が同じ市区町村だったため、名称を引き継ぐことができました。また、群馬県の「阿佐美沼競争場」も、名称が「桐生競艇場」に変わっただけの名称変更組です。

事業は安定していたにもかかわらず、自然災害に見舞われて壊滅した無念の競艇場もあります。愛知県半田市にあった「半田競艇場」です。

半田競艇場は競合が多い愛知県内にあっても順調な客足を見せ、市の大きな収益源となっていました。ところが、1959年（昭和34年）に伊勢湾台風が東海地方を直撃。半田市が壊滅状態になるほどの大きな台風で、競艇場は一部を残すのみでほぼ跡形もなく消え去りました。半田市は復興を第一に優先させるため、競艇事業の廃止を決定。半田競艇場は6年余りの歴史に幕を下ろします。

しかし、施行権を保持していた半田市は、隣接する常滑市の承諾を得て、1964年（昭和39年）から常滑競艇場にて、半田市主催のレースを月2回実施。現在もその慣行が続いています。